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ストレスと不眠症
 最近ストレスから生じる睡眠障害に悩む人たちが増加し、新たな社会問題となっています。睡眠障害の中で特に多く見られる症状が、不眠症です。不眠症とは実際の睡眠の時間にかかわらず、睡眠にたいする不足感を訴え、社会生活に支障をきたしてしまう状態を指します。

 注意すべき点は、睡眠時間がたとえ、4〜5時間でも本人が満足し日中、正常に活動できるのであれば、不眠症と呼びません。

 一般に高齢者になると眠れない人が増えますが、ぐっすり眠ったという満足感を得るかどうかは個人差があります。 本人が眠れないために不調を感じれば、それはたとえ、何時間眠っていても不眠症になります。 つまり、不眠症とは、自己申告に疾患ということになります。

 たとえば、何らかの疾患では治療を施して、検査数値が正常にもどれば治ったといえます。 しかし、不眠症の場合、睡眠ポリグラフ検査(脳波、眼球運動、筋電図、呼吸を同時に記録し、睡眠段階を判断する検査)などで眠ったことを実証できたとしても、本人が眠ったという満足感を得るえるができなければ、治ったことにはならず、実証することがかえって不眠症に悩む人にこころを傷つけてしまうことにさえあるのです。

●不眠症の症状は、次のように分類されます。
 入眠障害・・・・なかなか寝付けない
 中途覚醒・・・・夜中になんども目が覚める
 早朝覚醒・・・・朝早く目が覚める
 熟眠困難・・・・眠りが浅くぐっすり眠ったという感覚がない

 一過性不眠(一週間以内)は普段正常な睡眠の人が海外旅行などの時間差や、試験前日などの特別な緊張を伴う出来事があったときなどに起こりやすくなります。 短期睡眠(1〜3週間)は近親者の死、仕事や家庭のトラブル、病気などや長く続くストレスを受けた時にみられます。 長期不眠(4週間以上)は、薬物性不眠や身体疾患による不眠、精神疾患による不眠などです。

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●生理学的不眠
不適切な寝室環境(温度、騒音、採光、寝具など)また睡眠をさまたげる嗜好品のとりすぎ、運動量の減少、不規則な就寝・起床時刻。長期間の昼寝など、眠るために環境条件や体の準備が整っていないために起こる不眠症です。

●心理学的不眠
心配、不安、緊張、恐怖、悲しみ、興奮、喜びなどの感情による不眠です。 悩みや、ストレスによって生じた不眠が、その心因が過ぎ去っても眠れないという不安やこだわりだけがのこってしまうタイプといえます。 夜が近づくにつれ眠れないことへの不安や緊張感が高まってしまい、ますます眠れなくなるのです。

●身体的不眠
 糖尿病、腰痛、皮膚掻痒(かゆみ)症、発熱、呼吸疾患、心臓疾患(狭心症、心筋梗塞)頻尿、てんかんなど、身体的な原因があって起こる不眠です。

●精神神経学的不眠
 うつ病、躁病、神経症、総合失調症などの精神疾患に伴う不眠です。特にうつ病では、約90%の人に見られる早朝覚醒が多いのが特徴となります。アルツハイマー病、脳血管障害などの脳器質性疾患でも不眠が生じます。

●生理学的睡眠
 各種薬剤の副作用による不眠です。ステロイド剤、降圧剤、抗炎症剤、などが挙げられます。

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 不眠にはいくつかのタイプがあり、環境、感情、体調薬剤ないどさまざまなものに影響され、妨げられます。これの多くは一過性のものですが問題は不眠が何週間も続き深深の健康や日常に支障をきたしてしまうことです。まずはなぜ眠れないのか、その原因を考え、生活や習慣睡眠環境を考えることが重要になります。

 さらに、睡眠ポリグラフ検査によって、実際の睡眠時間と自己評価のいずれかをしり、客観的にみつめることで、自己の眠りの特徴をしろり、正しい知識を持つ事が大切です。


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