睡眠とメラトニン

睡眠を快眠・安眠の生活習慣

睡眠を誘発するホルモン、メラトニン

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睡眠とメラトニン

*睡眠とメラトニンを考えて快眠安眠のすすめ*

睡眠とメラトミン
 メラトニンは睡眠を誘発するホルモンです。(とうもろこし、玄米、大根、生姜、キャベツ、バナナなどがよい)

 天然の睡眠薬メラトニンは、体内時計を介して睡眠と覚醒の周期を整え、睡眠の質を高める役割をしています。 メラトニンの分泌量は子供の頃が最も高く、20歳以降になると急激に低下するそうです。 年を取ると共に寝つきが悪くなるのもメラトニンの減少と 関係があるためでしょうか。

 アミノ酸の一種にトリプトファンがあります。 脳内物質であるセロトニンをつくる原料となります。

 トリプトファンは、バナナや牛乳などに含まれていますが、トリプトファンを摂取することで、メラトニンの分泌が促されます。

 また、このメラトニンは、若返りの働きがあるホルモンとしても知られています。 睡眠をしっかりとることによって、メラトニンが脳の中で分泌され、若々しさを保つことができるということです。

睡眠とメラトニン

 メラトニンは暗いところで寝ている間に分泌され、明るくなると分泌が弱まります。 明るい光を感じると活動しなくなるホルモンなのです。 メラトニンを沢山分泌するには、真っ暗な環境で眠ることが大切です。

 

眠った気がしない
 眠った気がしないというケースは、十分に睡眠しているにも関わらず、起きたときに、ちゃんと寝た気がしない、という人がいます。 眠った気がしないということは、神経質な人や、完全主義者、仕事熱心な人、人間は8時間睡眠を取らなければいけないと思っている人などに多くみられ、専門性に は客観的所見を欠く不眠といいます。

睡眠により心身共に休養状態に
 睡眠により、副交感神経優位の状態となって、脈拍や呼吸はゆっくりとなり、血管はゆるみ血圧は下がり、筋肉は緊張から解放され、昼間活動的だった器官は休憩状態に入ります。

 エネルギーは最低限しか使われず、体温も低くなります。 また中枢神経系も極度の休憩状態になり、この完全な休養状態により疲労は回復するのです。

 身体の休息は、子どもに限らず、成長ホルモンなどによる身体の再生に不可欠です。 また、自律神経系の機能の働きで、生体リズムを整え、高める観点での睡眠の必要性もあります。

 睡眠状態を脳科学の側面からみると、必須の生理機能が営まれる時間です。 すなわち睡眠は生体防を備えた脳が情報処理機能を発揮するために睡眠はなくてはならないのです。 さらに記憶の固定、再生、消去といった極めて重要な情報処理が睡眠中に行われるた めに睡眠が起こるのです。

 アロマセラピーなどで、自然の癒しを取り入れていることで、緊張を和らげる香りの刺激が、大脳辺縁系の周囲にある大脳新皮質にもその刺激が伝わり、さらに自律神経系や内分泌系、免疫系の働きをコントロールしている視床下部にも伝わり、睡眠によい影響を与 えるようになります。

 例えば、ラベンダーの香りは、神経伝達物質セロトニンの分泌を促すことで、気持ちを和らげてくれたり眠気を誘ってくれます。なかなか眠れないとき、ラベンダーの香りがいい、というのは、大脳辺縁系に「心地よい」と感じさせるからです。

 江戸時代前後には、香枕という枕に引き出しを付け、香をたくことのできている枕を使い眠ることで快適な睡眠を得ようとしていました。